三国機密 ネタバレあり

随分前に見終わっていたのだけどブログに書くのが遅れてしまいました。

 

知ってる人は知ってると思いますが私が三国志の登場人物で一番好きなのは献帝なわけですが、その献帝、というか献帝として生きることを強いられた人が主人公のお話、というか、献帝には実は生まれてすぐに離され楊の息子として育てられた瓜二つの双子の弟劉平がいて、献帝の死後替え玉の献帝として漢王朝の復興のために曹操に対抗していく、みたいな話。で、三国志という割には董卓呂布も死んだあとからの話だし劉備孫権も名前しか出てきません(袁紹くらいですね、曹魏関係以外で出てくる人は)、

献帝の替え玉の劉平くんは、とにかく心優しくて人が殺しあうのが耐えられない人。そのせいでかえって人が死んだりとかするし幼馴染で兄同然である司馬懿からもおまえのやり方では人は救えないとかボロクソ言われるのですが、結局最後までそれを貫き、曹丕への禅譲もそのために決意した、というような感じです。

まあメインの話はそんな感じなのですが、個人的に面白いと思ったのは、郭嘉とか荀彧とかみんな、劉平に感化されていくんですね。最初のころ郭嘉のパシリみたいで小物感しかない満寵が、終盤になってしみじみと「郭嘉の考える理想の君主だ」みたいなことを言うシーンがあって、ああこの人人を見る目があったんだなあ、と思ったりもしたものでした。

その他印象的だったシーンとしては、そんな心優しい劉平くんが、鮮卑族に責められた時、捕まった3人の漢人の伝令が鮮卑の投石機で石の代わりに発射された時、2人目が発射された後恐怖で半狂乱になった3人目の心臓を正確に矢で射抜いたところですね。

面白かったんですよもちろん。相変わらず馬天宇はかわいらしいし、韓東君はりりしいし。個人的には曹丕の闇抱えたキャラが結構空きでした。なんですが、司馬懿との関係がなんか濃すぎて、どうにもそこらへんついていけない感じがしました。最終的に司馬懿と龍平は別の道を歩くことになるのですが。

 

とまあだいたいそんなような感じです。