大玉儿传奇 

というわけで、邦題が「皇后の記」であるところの清朝初期ドラマです。題材としては美人无泪と全く一緒の、ホルチンの姫がヌルハチの死に立ち会う場面に始まって康熙帝の即位に至るまでの、孝庄文皇后ブムブタイとホンタイジとドルゴンとフリンの話。ただしこちらでは、ドルゴンと玉儿は相思相愛だったのをホンタイジが割り込んで奪った形。要するにラブ史劇なわけですが。

うん、なんだろうね。ラブ史劇のはずなのになぜかとても戦争シーンが多いし、長いし、血しぶきが過剰だし、大砲撃たれて人間が吹っ飛ぶシーンがやたらある。人が斬ったり斬られたりするシーンがあんなにたくさん必要なんだろうか、ラブ史劇なのに。あと、人が首をつって死ぬシーンとか、見せしめに門から死体をぶら下げるシーンとかあるんですが、そういうのも全部ばっちり映してる。結構残虐なので、お子様には見ないことをオススメしますね。

あたしが常々苦手だと言っている景甜さんが主役で、ホンタイジはみんな大好き聂远さん、ドルゴンの人はごめんなさい知らない子でした。このジャガイモっぽい顔のドルゴンの華のなさが結構最後まで違和感が消えなかった(何しろ韓棟さんのドルゴンを私たちは既に知っているので)。

ダイシャンが優柔不断とかジルガランが日和見とかマングルタイとかアミンとかがかなり悪辣だったりとかドドが単純なガキだったりとかアジゲが考えの浅いサイコパスだったりとかホンタイジが思いきり冷酷だったりとかホーゲが卑怯者だったりとかフリンがバカガキだったりとかみんなろくでもなく描かれてて、でドルゴンはいい人なのかというとそんなこともなく、最初から結構傲慢だし後半になるにしたがって更に傲慢になる感じで、まったく感情移入が不可能でした。

そして肝心の玉儿さんはというと、ホルチンの姫のころはともかくホンタイジに嫁いでからは常にホンタイジにおびえてて、でもって皇太后になったとたんにものすごく強権的になって、その変わり身早すぎるだろうみたいな感じ。苦手な景甜さん、班淑の時みたいな騒々しい破天荒娘じゃない分だけ前半はマシだったのですが、後半の強い皇太后やってる部分はなんかちょっとやっぱり苦手だわ。

あと、ロンゲの扱いが最後超雑。中盤までこの人が結構重要な役割だったのに。

さて、次に透析中には何を見ましょう。琅琊榜2とかは見てからまだ日が浅いので。やっぱりhuluとかネトフリとか契約しないとだめかしら。

こんな感じです。