独狐伽羅(独狐天下)おしまいまで

というわけで見終わりましたよ独狐天下。ヒロインの人が童顔なのと、出てくる男性陣がイマイチタイプの人がいなかった(いや徐正曦はストライクゾーンほぼど真ん中ですが)とかはおいといて、あとムナクソ系の意地悪女が全編ずっと出てくるのもおいといて、結構これは面白かったと思います。時代としては南北朝から隋唐(といっても唐は字幕とナレーションでしか出てこない)、北魏北周の忠臣独狐信さんの3人の娘が、北周と隋と唐の皇后になる話。

物語のスタートの時点で、長女の般若は宇文護と思いあう仲だったけれど、それぞれの思惑があって般若は皇帝の兄である宇文毓と結婚し、宇文毓が皇帝になった時に皇后になります。次女で庶子の曼陀は、幼いころに出会った楊堅と婚約しているものの、楊堅の位が低いことが嫌でいろんな男に粉かけて失敗、妹伽羅の婚約者である李澄を寝取ろうとして間違ってその父親と関係を持ってしまい、李家に嫁ぐことに。三女の伽羅は宇文邕と思いあう関係だったけれど反対され李澄と婚約するものの、姉が李家に嫁ぐことになり婚約解消。そして父独狐信が自害に追い込まれる中伽羅は楊堅に嫁ぐことに。

というような感じなんですが、いっこ前でも書いた通り、バランス悪いんですよね、時系列的な面で。なにしろ全55話なのに、宇文護が死ぬのが49話、宇文邕が死ぬのが51話。つまり残り4話で宇文邕の息子が即位して退位して幼帝が楊堅禅譲して宇文氏の粛清があって、皇后になった妹をねたんだ曼陀が息子の李淵に「必ず私を皇后にして」と言い残して死んで、最後字幕で「李淵が唐を建国し、母にナントカ皇后の位を贈った」的なのが出ておしまい。後半のバタバタ加減がすさまじいです。

でね、そういうバタバタした感じもさることながら、個人的に一番気になったポイントって、字幕における名前の読み(ルビ)なんですよ。
般若を「はんじゃく」
曼陀を「ばんた」
伽羅を「から」
って読ませるの、なんで?普通に「はんにゃ」「まんだ」「きゃら」でよくないですか?ちなみに中国語だとたぶん、「ばんるぉ」「まんどぅ」「じゃぁるぉ」みたいな感じになると思います。

あとですね。やっぱり安以軒うまいなと。この人と徐正曦の絡みが多かった前半はものすごく大人向けドラマって感じでよかったです。

 

オマケ

宇文邕の息子は楊堅と伽羅の娘と結婚するんですが(ドラマ内では宇文護と独狐般若の間の娘)、この娘の名前が「麗華」で、これを「陰麗華の麗華」って説明するシーンがあってなんか笑っちゃった(ホントどうでもいい)。