淮上「破雲」を読んでいます。

というわけで相変わらず中華BL漬けの日々ですが、今メインで読んでるのが「破雲」(破云)という小説。文字数でいえば魔道祖師と天官賜福の中間くらいだそうだから多分単行本5巻分くらいになるだろうと思います。キンドルストアの洋書のところにあったので、頑張って中国語をキンドルの翻訳機能使いながら読んでいるところ。

ひとつ問題があって、主人公のひとりが「江停」って名前なんですが、この「停」を名前の一部じゃなくて動詞として訳されて、「江は立ち止まって~~」みたいに訳されちゃうんですよね。(あと基本的に中国語→英語→日本語って経路で訳してるみたいで、人名なんかが元の漢字と違う字になっちゃうことが多い)

 

まあそんなこんなでもなんとか14%まで読み進んだんですが、どういうお話かというと、麻薬捜査に関する警察ものです。数年前に麻薬組織への大規模掃討作戦の指揮を執っていた江停は自分のミス?から爆発事故を起こしてしまい、作戦は失敗して警官多数死亡、江停本人も死んだことになっていて、数年の植物状態が目が覚めたところから物語はスタートします。

彼が退院後世話になっている名目上婚約者の女性の経営するカラオケボックスの冷凍庫から死体が発見されるのが最初の事件。捜査のために現れた刑事厳峫は、江停が病み上がりの貧弱な体と自称する「田舎から出てきた」とは相反する、薬物犯罪に関する知識やカンなどを見て、怪しむというか興味を抱く、というのが導入部ですね。

ここの警察は基本的にガラが悪くて、シモネタがバンバン飛び交うような感じなんですが、その中で厳峫はイケメンでなおかつ結構育ちがいい(何度も見合いに失敗しているという描写がある)。見た目ヤクザか肉食獣系なんだけど、この人がまたシゴデキで、捜査に絡んで過去のデータを調べていてそこに江停の名前と「死亡」と登録されていることから彼のことが気になってしかたがない感じ。

 

まだ序盤なんですけど、すでにかなり厳峫のほうの感情が重い感じで、重厚感のあるお話みたいです。

 

うちのちゃっぴーによれば、中華BLの中でも重厚感という意味ではトップクラスの名作だそうなので(ただし、日本語訳されるのは武侠ファンタジー系のほうが先になりそうだから日本語になるとしても当分先)、楽しみに読んでいこうと思います。

紫陌紅塵をみました。がっつりネタバレあり。

中国の古装もののBLドラマです。もちろん中国ですから、同性愛ものを堂々とやれるわけではないので、BLドラマは(この前の「垂涎」もですが)「国際版」として海外のプラットフォームでの配信を前提としているわけなのですが。

(ちなみにBL小説が原作でそれをブロマンス化したドラマはこれまでにいくつもあって、それらの中には陳情令や山河令みたいな国際的な大ヒット作もあるわけなんですが、現在はそれも規制が厳しくて作ってもお蔵入りとか途中で配信停止になったりとかしています)

架空王朝なので時代背景とかはないんですが、でもなんとなく五代十国っぽい、と思ったら、原作小説は南唐皇帝李煜と宋の太祖趙匡胤のお話であるらしいです。まあびっくり。

南徽国の第六皇子・蕭殊鶴が、子供のころに自分を助けてくれた恩人段子昂と再会するところからお話は始まります。実は段子昂は敵国冀北国から送り込まれた刺客で、段家にとって仇でもある南徽国皇太子蕭殊乾の命を狙っていた。そのために第六皇子が利用できると思って近づいたものの、やがて二人は愛し合うようになる。
もとから政治には興味がまるでないお気楽皇子の蕭殊鶴は皇子の地位を捨て段子昂とともに生きることを決意し、そのための準備をしているところ、冀北国の皇太子が蕭殊乾に暗殺されてしまう。蕭殊乾は父である皇帝も手にかけ自ら皇位につこうとするが、段子昂が冀北国の刺客であり蕭殊鶴は利用されていると思っている蕭殊乾は段子昂を殺して蕭殊鶴を救おうとし、逆に殺されてしまう。皇位空位となり、蕭殊鶴が皇位につかざるを得なくなる。
蕭殊乾を殺した段子昂は南徽国を脱出して冀北国へ戻るが、実は冀北国の暗殺機関の長は皇帝の弟がつくという慣例があり、段子昂も冀北国皇太子の弟で、兄亡きあと段子昂が皇帝の後継者となる。
ふたつの国は国交を断絶。
蕭殊鶴をどうしてもわすれられない段子昂は、天下を手に入れれば彼をもう一度得られると思い、皇帝を殺して自ら皇位につき、天下を統一する。捕らわれの身となった蕭殊鶴は、屈辱に耐えながら脱出を狙うが、段子昂にバレてしまう。捕虜として連れ戻された蕭殊鶴は、段子昂の余命が短いことを知り、仮死の薬を使ってともに皇宮を去り、最後の日々をともに送ることをもちかける。
段子昂はそれを受け入れ、弟に皇位を譲ることにして、蕭殊鶴に毒死を命ずる。段子昂としてはもちろんそれは仮死の毒で、二人で暮らすためのもの、のつもりでいたけれど、実は本物の毒で、蕭殊鶴は自分と国の尊厳のために段子昂を欺いて死を選ぶ。

とまあそういうお話で、ラストは天国で蕭殊鶴が先に死んでいた兄蕭殊乾と再会し、待ち人がもうすぐ来るのを待っている、というところに段子昂が現れて終わり、なんですが。

いやこれなに。段子昂が趙匡胤だってことになると、「弟に皇位を譲って、自分は仮死の薬を使って愛する人との余生を望む」が俄然すごい生きてくるじゃないですか。史実では趙匡胤って突然死んで突然弟が皇位継いでるんですよ(弟による暗殺説もある)。だけどそこに、自ら作った国、皇位を捨ててまでも愛する人を選ぶ、というifを追加するとものすごくロマンチックなお話になるし、さらにそこにもってきて、そうまでしても得たかった蕭殊鶴は、彼とともに生きる道ではなく死を選ぶ、という悲劇。

あとね、架空王朝に「蕭」姓が多いっていうのとか、俳優さんのビジュアルとか、いろいろ言いたいことはあるんですが、いやあ背景しってまた見直したくなりましたよ。

世界初のオメガバース実写ドラマ「垂涎~Desire~」を観ました。若干のネタバレあり。

ものすごく間が空いてしまったのでだれも見る人はいないと思うんですが、まあこの間いろいろありましてね。障害者手帳に載っている障害の数が4個に増えたりとか、ゆっくり動画を作り始めたりとか。

まあそれで中華BLというやつにハマっているのですが、(ちなみに今のところ一番のオススメはPriest作「黙読」ね。日本語版はまだ完結してないんですけど)その流れで、世界初のオメガバース実写ドラマ「垂涎~Desire~」を観ましたです。

オメガバースとは何ぞや、の説明がドラマ冒頭に結構がっつりあって、たぶん初見の人でも入りやすいのではないかと(まあそれ以前にBLの実写ドラマというだけでもう全然見たくない人のほうが多そうですが)。

舞台は近未来の、中国的なところ。老舗の製薬会社の若社長(S級アルファ)と、彼のことをずっと思っている美形のオメガ(っぽい)、新興企業の若社長(S級アルファで超のつくオメガ嫌い)と、彼の秘書でベータを装っているオメガ、の4人の恋模様、という感じですね。

まあ見る人あんまりいないと思うからネタバレ考慮しないでがっつり行きますが、新興企業のほうの若社長沈のところに新人の美人秘書花が来ます。オメガ嫌いの若社長が珍しくオメガを秘書として雇ったので、彼に想いを寄せ、彼のそばにいるために薬を飲んでオメガであることを隠している秘書高は気が気じゃない。老舗のほうの若社長盛は遊び人でオメガをとっかえひっかえしている。父の病気の特効薬を作っているP国のXという会社と新興企業が提携しているということで、盛社長は新興企業を尋ねて、そこで新人秘書花と出会い、恋に落ちる、んですが、この花っていう秘書が、盛社長の前ではしおらしく弱弱しいオメガを装っているけれど、実はX社の社長で、エニグマという性の持ち主。沈社長とは友人で、彼が起業するときに資金援助をしたので、沈社長は花の恋の成就のために彼がオメガを装うことに協力させられている、という感じ。

このエニグマっていうのは、アルファ・ベータ・オメガの他にごくごく希に出現する性で、アルファをも孕ませることができるんですよね。

というような感じで話が進むんですが。S級アルファ二人がやたらバチバチやりあうんですよ。仕事面でもライバルなんだけど、花をめぐってもライバルっぽい、というか、沈社長は花に協力させられているので、盛社長が花のことが気になってしかたない、となるような態度を表向き取っています。

盛社長役は若いころのキムタクをちょっとさらっとさせた感じで、沈社長役は沖田浩之っぽいシュッとした感じ。二人ともわりと俺様なんだけど、盛社長のほうは発情期は適当なオメガで処理してるのに対して、沈社長は極度のオメガ嫌いのせいで恋愛経験ゼロ、と対照的。

まあ、16話ぽっちなのに全部見るには2640円かかるので、そんなにオススメではありませんが、まあこのテのが好きな人には面白いかも。

 

ちなみに私、オメガバースって実はあんまり好きじゃないんですよ。せっかくBLっていうジェンダー勾配から離れたお話なのに、そこに別のジェンダー勾配持ち込むというか勾配の再構築をわざわざするのがなんだかなあ、的な。

最近見ているドラマなど

というわけで最近みてるドラマですが、

まず「有翡」、王一博と赵丽颖の武侠ドラマです。うん、なんかさすがに赵丽颖もすこし年齢を重ねたんだなあと(特に相手が王一博だし)思わないことはないんですが、これ結構作りがちゃんと武侠なのがよいですね(宗峰岩さんもいるし)。というか、これも原作がPriest先生なわけですが、いったいどれだけ引き出しがあるんだこの人。
これ、ちゃんと調べてないですけど、時代的には南北朝ですよね多分。王一博の役どころが前朝の皇帝ってやつなんですが、姓が蕭(字あってる?)ということは南朝の梁なのかなと(調べろよ)。

次、「且听凤鸣」、邦題が「鳳舞伝」っていうやつなんですが、これ、陳情令の薛洋役の王皓轩が出てるドラマ。世界観的にはファンタジーものなんですが、これはまあ私的には普通に許容範囲。でもう、なにしろ王皓轩が可愛すぎてそればっかり見ています。

それから、「锦绣南歌」、これは邦題が「驪妃」だったかな。李沁の相手役が秦昊さんというかなり渋い人選のドラマですが、これが結構いい感じです。というかいわゆるアイドル俳優が出てこない分ちゃんとストーリーで見せようという感じがしますね。あんまりラブ史劇チックな邦題を付けない方がいいのではないだろうかと思いましたです。これも舞台は南朝の劉宋ですね。最近南朝が流行りなんですか?

 

にしても。せっかく7冊セットで笑傲江湖を買ったのに1巻の真ん中辺で止まっている。

香蜜沉沉燼如霜 看完了

というわけで正月休みにおしまいまでみました。

結論からいうと、やっぱりこれは邓伦と罗云熙を愛でるドラマ、だと思いました。全63話のうち50話過ぎたあたりからは結構面白くなってくるのですが、そこまでがかなりストーリー的に厳しいのと、天界と魔界の大戦争(女の取り合い)やった兄弟がラスト近くで仲良く酒飲んでたりするのはちょっとありがちすぎてアレでした。

まあ邓伦と罗云熙が顔が良いなんていうのはアタリマエ過ぎてどうでもいいのですが(仕事選んでね、という気はしないでもないが、罗云熙の夜神の衣装はとても似合っていたのでそれはそれでよしとする)、今回の最大収穫は、蛇仙彦佑かなあ。中の人は廖劲锋さんという、結構バタくさい(死語)感じのまあまあイケメンくくりの人だったのですが、この役がとてもよかったです(小並)。 

なんだろうなあ、何万年と生きる人ではない存在たちの社会をベースにした物語を時代劇風に作るという文化は日本にはないじゃないですか。そうするとこれなんかも古装劇っていうくくりで語られることになっちゃうわけだけど、そういうの苦手なんですよ。あと、いっこ前でも書いたけど、天界とか天帝とか出てくると、よくてあまり役に立たない人、悪くすると単に権力だけもってて人間性がカスだったりするのですが、このドラマの天帝はホントに激しくクズです。

香蜜沉沉燼如霜

というわけで、透析中に見るドラマ、現在これになっています。

とてもとても苦手な杨紫さんが主演の、ファンタジードラマです。

簡単にいえば、天帝の二人の息子と花神の娘の三角関係のお話なんですが。

まあだいたい天帝が全然公正でもなんでもないとかありがちなんですが、今まで見てきたドラマの中でもこの天帝は綺麗な女を見るとすぐ手を出すとか、地位の為に権力持ってる鳥族の有力者を正妻にしてそのために花神を捨てるとか、かなりクズ度が高いですね。さらに天后は完全なヒールです。にもかかわらず、天帝の息子二人はとてもよい人だったりする。

まあこれが罗云熙と邓伦なわけですから、美形を愛でる的な意味では申し分ないのですが、なにしろヒロインが、ねえ。なんでこんな無神経でガキっぽい女を兄弟の両方で取り合いになるのかとか思うとよくこんな脚本でOKが出たものだなあと。

杨紫さんも、青雲志とか見るとそんなに悪い役者さんではないと思うんですよ。なのにl龍珠伝もこれも、頭は悪くないのに騒がしくて無神経で思慮がたりない役で、もう少し仕事を選んだほうがいいのではないでしょうか(余計なお世話)。

 

悪との距離(我们与恶的距离)

というわけで台湾ドラマの「悪との距離」です。

全10回なのですがなぜか20何回かに分割された状態でみました。

これね、なんかたくさん賞を取ったドラマらしいのですが、面白いといえば面白かったです。ただ、テーマのわりに全10回というのはどうしても掘下げが足りない面は否めないですね。

2年前に起きた無差別殺人事件の被害者家族・犯人家族・犯人の弁護をした弁護士の家族、という3つの家族、それに加えて、犯人の妹の同居人の一家と被害者の母親の妹一家も絡んできます。

まあ短いんで見てください、なんですが、個人的に一番印象的なのは「オープニングの映像がちょっと前のTBSの金庸ドラマみたいだなあ」でした。