新三国 完走。

昨日でおわりました、新三国全95話。うーんどうなんでしょうねえ。もっと気が抜けるかと思ったんだけどそうでもない。
面白かったのは劉備が死ぬあたりまでで、終盤はほとんど、諸葛亮司馬懿との騙しあいと、司馬懿を牽制したい魏の曹氏の話ばっかりで、孫権というか呉はほとんど出てこない。

最終回の1回前で諸葛亮がなくなるわけですが、最終回は司馬懿が魏で実権を握り、のちの司馬炎による三国統一に向けての前振りというか、耄碌した司馬懿がまだ子供の司馬炎と遊んでいる場面で終わり、です。

私はまったくににわかなので、山ほどいる三国志マニアからは怒られそうです。があえてひとつ完走を言うと、

劉備ってエセ君子でない?

です。関羽は傲慢で張飛は粗暴でしょ?しかも二人ともそれがもとで命を落としている。兄弟の契りを結ぶにしてももっとマシな人はいなかったのか?軍人というか武芸者としては有能であっても、統治者の片腕としては人格的にどうよ、と思わざるを得ないのだけど、そういう人に慕われていたというのは、劉備自身もDQN(死語)気質というかそういう属性があるのではないか。

実際、劉備は人徳の人みたいに言われてることが多いけど、物腰が丁寧で礼儀正しい感じはするけれど、あと「徳のない人間と見られたくない」みたいなのはすごくあったけれど、呂布が死ぬ前に発した劉備をののしるセリフ、あれあたってたんじゃないでしょうかね。

あとはですね。ツイッターでは何度か書きましたが、献帝役の罗晋がとてもよかったです。出番多くないけど。この人は美人心計での恵帝劉盈といい、ひ弱な情けない皇帝がなんて似合うんでしょうね。(実物は180cm以上あるらしいのでそんなにひ弱な人ではないと思うのだが)特に曹丕禅譲を迫られたあたりとか、最後に船に乗って旅立つところとか、ちょっとほろっときちゃいましたよ(基本ドラマでは泣かないんですけど)。

不満は、というと、郭嘉の出番が少なかったことですね。これを見る前に先に「曹操」を見終えていたのですけれど、そっちでは(特に終盤は)郭嘉の存在感が大きかったので、新三国ではちょっと出てきただけでいつの間にかいなくなっていたのがなんかさみしかった。

っていうようなところですかね。まあこれ見るのにムック買ったりウィキペディア調べたりしてだいぶ中国史に興味わいたのは確かです。