如懿传,看完了。

というわけで終わりまで見ました。さすがに最終回はなんというかホロっと来ないでもなかったのですが、でも全体として見ると、あくまでも個人的にはですが、延禧攻略のほうが面白かったわ。

まず第一にだけど、結構この如懿さん、人を罠にはめてる。まあお互い様というか相手も罠を仕掛けてきている場合なのでやり返さなきゃ殺られるということがあるのだろうけれど、それにしても結構な頻度で人を欺く手を使っているのが気になった。なんだろう、私がヒロインにクリーンハンドを求めすぎなのかもしれないけど。

次に、巷のというかツイッター上で目にした声では、乾隆帝が孤独を深め疑心暗鬼に陥る苦悩の姿とかがよく描かれているとかいうのが結構あったのですが、そうか?いやもちろんウォレス・フォさんはうまい役者さんだと思うのですよそれは疑いがない。ですが、脚本が悪いのか演出が悪いのか、なんか結構後宮のことばかりにかまけていた小人物って感じがして、まあそういう人だから如懿さんの気持ちが離れていってしまったのだろうというのはわかるのですが。

それから、登場人物がたくさんいすぎて話が散漫になってたかなあ、というのがちょっと気になりました。甄嬛传の場合原作では2~3人のエピソードをまとめて一人の中に押し込んだりしているようなのですが、そういう風にできなかったのかな、と思う。原作が面白いと思っている人にとっては「どのエピソードも削れない」となってしまうのは仕方ないのですが、それでも話としてのまとまりを考えてもう少しコンパクトにできたのではないか、と思います。正直、70話くらいにまとめてくれていたら、あの間延びした感じがだいぶなくなったのではないかと思うのです。

あと、令贵妃(漢字がry)、悪党に描かれすぎなのはおいといて、彼女つきの掌事宮女と太監、最後は主の悪事を暴く証人になるわけですが、お前ら自分の手だって汚れているのに、なに最後まで生き残っているんだよ、というのが気になって気になって。

とまあ、不満ばかりを言ってしまいましたが、つまらなかったわけではないです。過去のドラマと比較したら、若曦よりは面白かったと思うけど琅琊榜の2よりは下、といったところでしょうか。

**:

個人的に。皇太后纽祜禄氏(漢字があいまい)が後半どんどん甄嬛っぽさ(つまり義に厚く情があって正しく人を見る目がある)を増していって、それとともに話が面白くなっていった感じでした。

それから、これはたぶん私だけがそう思ってるわけじゃないと思うのですが、このドラマはある意味海蘭のドラマでもあったと思うのです、弱弱しく泣いてばかりいた彼女がどんどん強くなっていく、時には人を殺めてまでも如懿を守る、それが物語の核になっていたと思います。

あとですね、「報われない男」沼の住民といたしましては、凌哥哥もさることながら、やっぱり李公公ですよね。惢心が「子供を産み育てるのが夢」みたいなことを言っていたのを聞いて身を引いたあたりとか、切なかったですねえ。

好きな登場人物は嘉贵妃とか白氏巴林氏だというのはツイッターでは書いたのですが、実はこっちの富察傅恒、あのちょっと高い声とか結構好きでしたよ。

もういっかい全部見終わった後での延禧攻略との比較は、またあらためてやります。