2周めの「宮廷の諍い女」

というわけで、年始からの週8話の「宮廷の諍い女」再放送も、とうとう今日で終わるのですが。

私は前回は富察貴人が甄嬛に人豚の話で脅されて正気を失って退場する回から見始めたのですが、その前の部分も一応はyoutubeで中文字幕で見たりしてはいたわけ。なので、だいたいほぼ2周見てます。

ツイッターでもちょっと書いたのですが、第一回で温実初が甄嬛にプロポーズするときに、玉の茶壺(といっても壺じゃなくて、ちゃふー、日本でいう急須のことですね)を渡そうとして断られるわけですが、眉荘さんが亡くなったあとで温くんが甄嬛に呼ばれた時、「家宝の壺は棺に入れました」というのが、あのときの玉の茶壺ですね。

で、さて。2周目で新たな発見がいくつかありました。
まずひとつめ。華妃の手のものが甄嬛の住む碎玉軒に火を放ち、華妃の罪を重くするために甄嬛と眉荘さんは油をまいて文字通り火に油をそそぐのですが、その時にわざわざ眉荘さんはおおきなやけどしてますね。甄嬛がほとんど無傷なのに一緒にいた眉荘さんがやけど、というのは、これはその後温待医に診てもらうための意図的なものですね。1周目のときもそうかなとは思っていた(やけどの治りを遅らせるために薬を捨てる、とかあったので)のですが、2周目ではやけどした時点からすでに意図的だったのだと確信しました。
次に、浣碧、のちに玉隠として果郡王に嫁ぐわけですが、この人、相当性格よくない。安陵容のことを最初から嫌っている(家柄がよくないから)し、寧貴人のこともかなりあからさまに悪く言っています。細かく見ていくと、流朱と同じ扱いであることに対しても不満があるようなところも見受けられましたし。孟靜嫻のことを嫌いなのはわからなくもないけれど(しかし嫁いだ後ならともかく、縁談があっただけの時点でもそうとう悪しざまにいっている)。一番アレだったのは(これは前回も感じたことだけど)、甄嬛を救うために兵を出そうとする果郡王に対して、「姉はあなたが死んだらすぐに後宮に戻るような人だ」とか言ったこと。その事情がどうしてなのかあなたは一番よく知っているはずですよね。甄嬛が後宮に戻った理由は、家族を守るためで、その家族にはあなたと、あなたの父も含まれているのですよ。それを果郡王に言えないのはわかるけれど、なんだかなー。どうしても止めたかったんだろうけどさ。
(あと、これちょっと曖昧ですが、出兵した後果郡王が辺境から玉隠に送っていた手紙にすべて熹貴妃への言伝があったこと、熹貴妃は知らなかったみたいですね。様子を伝えられてはいたようだけど。もし言伝のことが熹貴妃に伝わっていたら、熹貴妃は早い段階でそれを止めさせていただろうし、一度くらいであれば夏刈も疑いを持たなかった→皇帝にも伝わらず、果親王が殺されることもなかった、かもしれない)
3つめは、安陵容。ダークサイドに堕ちていったのは前回見た時に思ったのよりもかなり早い段階でした(中文字幕で理解が不十分だったのでしょうけど)。彼女は努力の人であり、皇后につかなければあそこまでダークサイドに堕ちることはなかったのではないだろうかと。

それから、これは前回も思ったことなのですが、皇貴妃貴妃トリオの中で、本当に皇帝に対する思いがあったのは端妃だけでしたね。皇帝が崩御のあと体調崩してほぼ寝たきりになった、と敬貴妃の口から語られるのですが、そういう敬貴妃は結構あっけらかんとしている。その前の皇帝が倒れた時に、甄嬛が仕切ることになった時にも、皇貴妃はちょっとびっくりしているなど、この人は甄嬛や敬貴妃とは違って、本当に情があったのだな、と(まあ最古参妃嬪つまり即位前からの側室だったわけだし)。

あと、これは後でツイッターで教えてもらったのですが、皇后の侍女の剪秋をやってたひとは、傾城の皇妃でユンジュだった人ですね。キャラも吹き替えの声も違いすぎるので全然わからなかったです。

あと、これはたぶん単純ミスなんだろうとおもうけれど、かなり早い回で「欣常在の娘」というセリフがあります。小説では欣常在は公主を産んでいるようですが、ドラマでは流産のはずだしその後も一度も出てきませんね。

とりあえずここまで。また思い出したらなにか書きます。