宮廷女官若曦3周めの追加。(盛大にネタバレしてるので注意)

前にも見たのに、いろいろみつけて気になっちゃって、BSジャパンの放送より先まで録画から見直しているわけですが。

そこで一つ、前から気になっていた疑問がちょっと解けました。

最後まで見ると、十四が実は若曦をものすごく深く愛しているというのがわかるんですが、敬愛する八の想い人で将来の兄嫁として慕っていたのが、いつから若曦自身をひとりの女性として想うようになっていったのか。

若曦は八との決別のあと、四と接近するわけですが、その頃になると、一番の親友である十三とはあまり会話をする機会がなくなっているんですね。だいたい宮中では十三は四と一緒に行動しているので、二人でいるときに若曦と会うと、四と若曦を二人にするために十三が席を外す、ということがずっと続いていたわけです。まとまった会話をしたのは、8年ぶりに二人で酒を飲むあのシーンくらいではないのかと。

(ちなみにこの8年ぶりに酒飲むシーンで、十三は八との関係についてカマをかけ、当たって驚いたりしているのですが、その際に「四兄上は知らない。疑うとしたら十四弟との仲だろう」というのですが、十三はこの時点で十四が若曦に特別な感情を抱いていると思っているっぽい)

それに対して十四は、割と一人で行動してるんですね。何かしらと用事を見つけては茶房(だっけ?いつも若曦がいるところ)を訪れる。十と一緒にいることも結構あるものの、若曦も十に対しては遠慮がないものだから、一緒にいるときに会っても、十に席を外してもらうのはわりと平気だったりする。そんなこんなでこの時期、十四と若曦の会話シーンというのはかなり多いわけです。

そんな中で、十三が軟禁される。䖝蕪を十三に仕えさせてほしいと嘆願し罰として雨の中跪く若曦に、四がケープをかけて雨を防ぐ有名なシーンですが、実はここに結構大きなポイントがあります。四と若曦の姿を八と十四が見ているわけですが、四が立ち去った後、八は若曦に若蘭のことも考えろといい(これも彼なりの優しさなのでしょうが)、十四は「聞きたいことがある」と八を先に返して、食べ物を差し入れ、いろいろな話をするわけです。この時の会話で、「もし私や十兄上だとしても同じようにしたのか?」と聞いたあと、「十三兄上ならこんなことを聞かないのはわかっているが、私にはわからないから知りたいのだ」と続ける。若曦は「友情の重さは同じ」と答えるのだけれど。

多分ここが、というか、八を先に返してまで若曦の思いというか考えを知りたいと思ったあたりが、十四が若曦に対する自分の気持ちを意識していることのサインだと思うのです。そしてこの後若曦が雨の中倒れ、十四が䖝蕪を十三に仕えさせることを康熙帝に嘆願することになるわけなのですが。

そもそも、康熙帝は若曦が十三を想っていると考えていたわけですよね(敏敏格格と十三の件で蒙古王からもそういう話を聞いていたわけだし)。何事もなければ、若曦を嫁がせるのは十三になっていたはずだったのではないでしょうか(若曦がそれを受けるかどうかは別として)。ところがそこで十三が軟禁されることになり、若曦の嫁ぎ先が宙に浮いてしまう。そこで康熙帝は、皇子の中で誰が若曦を一番大事にしてくれるかを測るために、若曦が雨の中跪いていることを宮中に触れ回り(王大監が李総官大監に命じられた、ということは康熙帝の指示だ、ということまでは作中で明言されている)、誰がどう行動するかを見ていた。で、真っ先に動いた十四に若曦を嫁がせることに決めた、と思うのですが、どうでしょう?

まあその縁談を若曦が断り、彼女は浣衣局へ左遷されることになり、康熙帝の死の直前まで戻されることはないわけですが、その間も大将軍王に出世して数々の功績を立てる十四は、若曦との結婚を康熙帝にお願いしつづけるわけです。そのことを若曦に告げた時の十四は、若曦を大監の服を洗濯する仕事から救い出そうという意図しかないかのように笑いながら話しているけれど、もちろんこの時点では、単なる友情ではない気持ちを持っていることは自覚していると思います。

そしてどこかの時点で康熙帝は賜婚の聖旨を十四に授けているわけなんですが、そのことは誰にも明かさない。それを使うのは、自分のためではなく、若曦のために、若曦がいつか紫禁城を出たいと望む時のためにとっておくわけです。

(そしてもう一つ、このドラマでは康熙帝は十四を後継に決めていた、というのもあるのですが、それを考え合わせると、康熙帝がいかに若曦を特別にかわいがっていたかというのもわかるわけですが)

私は十四に思い入れがありすぎるので、結構偏った見方かもしれませんけどね。


そのほか、3周目で気が付いたことのひとつは、十の結婚のときに嫌がる十を説得する八が「結婚は処世の手段のひとつ」みたいなことをさらっというんですね。それと、十四が若曦に、八はずっと若曦が四を意識していることに気が付いていたと告げて、若曦はそれを知って、疑心を抱きながらもそれを知らぬふりをしていた八に不信感というか嫌悪を示すんですね。それが、四に対して「汚いことでも本当のことを知りたい」と告げる理由につながっているんだなあ、というのもあるけど、いや、八、ふつうにいやなやつだろ女から見たら。

あと、三にもセリフがありました。十三が軟禁されるときに彼を連れて行く役割が三に与えられるんですね。全然ストーリー上存在してないのかと思ってましたよ。

…な感じです。

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それと、まったく関係ありませんが、意外と四嫡福晋、出番ありますね。この人結構美人だと思うんですが、2009年版一剪梅に出ているそうです。で、この2009年版一剪梅っていうのが、霍建华さん主演なんですが、私の大好きな歌哥のアレ(怪侠一枝梅)じゃなくて一梅なんですね。