作った人が主人公にいれこみすぎるとこんなおかしなことになる。

宮廷女官若㬢の、かなり後半にいってからの場面。
八福晋が雍正帝の怒りを買って離縁となり、実家?に戻って火をつけて首吊る場面。
そこへあわてて駆けつける八と十三と若㬢。
八が「彼女に何の罪があるんだ?何も悪いことはしていない」と泣き叫ぶところへ、十三が「悪いことをしていないだって?彼女の言葉のせいで、若㬢は流産し二度と身ごもれないんだぞ」と答えるわけなんですが。
いやこれ、目の前で妻が首吊ってそこに火がついて燃えてる状況を見ている夫に今言わなくてもいいでしょ?と思う。

それよりもっとアレだったのは、傾城の皇妃のこれも後半の方。
祈祐が馥雅(と連思)を馬車に乗せて蜀に戻ろうとするところに、桃の花が咲いたと馬で追いかけて来る連城。ところが祈祐を殺そうと待ち伏せていた湘雲の矢があたって連城が死んでしまう(そして湘雲もあとを追って死ぬけどそれはまあおいといて)。そこで馥雅を慰める祈祐。いやさ、あなたが連思のこと好きじゃないのはわかるけど、より大きなショックを受けてるのは実の兄を失った連思のほうなんじゃないの?馥雅にとっては連城は一応形の上では夫だったとはいえ実態は恋愛感情皆無のただのオトモダチ(連城の片思い)だったわけだし。