検査とか健診とか。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/868

http://d.hatena.ne.jp/rosechild/20100722/1279816803

また思い出し語りなんかしてみちゃうわけですが。

うちはいわゆる糖尿病の家系で、子供のころから太っていた私は中学のころにはその兆候があったわけなんですが、検査入院しても「ごくごくごく軽い」ということだったし、食事指導されたくらいで薬も出ないくらいだったんですよ。

で、働き始めて少しして脚がむくむようになった時にも、当時の主治医に相談したら一応は検査やって、「うーん、確かに尿にタンパクもちょっと出てるけど、他は異常ないし、脚がむくむのは若い女性にはありがちなことですから」と言われて利尿剤を処方されただけでした。

それから数年。一度は収まった脚のむくみがまた出始めたけれど、当時は仕事が超忙しかった(バブルだった)から、下手に病院行って検査だなんだで時間取られたら会社の人にも申し訳ないし(一応プロジェクトサブリーダーとかだったので)、当時なぜか利尿剤が薬局で買えたのであんまり酷いときはそれ飲んでごまかしてしのいできたわけです。

で、バブル崩壊。とともに、当時の会社は横浜の事務所をたたんで親会社のあった神田のビルに移転したのですが。通勤に三倍以上の時間がかかるようになって疲れがたまったある日、風邪気味かと思って葛根湯飲んだら、翌朝、目が開かないくらいひどく顔がむくんでいたわけです。

さすがにこれはマズいだろ、ということでしぶしぶ病院へ(バブルは崩壊してたので仕事もヒマだったし)。すると、即入院。でもって、腎生検だのなんだの。

診断。糖尿病性腎症によるネフローゼ症候群、ってやつでした。腎臓機能はもう2割程度しか残っておらず、頑張っても数年で透析になることは避けられない、ということ。

(この直前に失恋してほとんど食べられない日が1ヵ月くらい続いたのに体重が減るどころか増えていたのですが、入院して利尿剤を飲んで安静にしてたら3週間に20kg以上体重が減った。つまり、痩せるのを上回るスピードでむくんでいただけで実はこの前の時期にすごく痩せていたわけです)

まあそれでも一応退院して仕事復帰したけど、翌々月にクビになりました。(会社自体に仕事が全くない状態だったので平社員で一番給料が高かった私と二番目だった同僚の二人がリストラされたのだけど、入院したことで「勤怠がよろしくない」というのが主な理由だと表向きはなっていた)

でもって一年半くらい在宅でフリーのプログラマやってそれから年賀状印刷の会社に正社員で入ったけどここが激務で休み取れなくて体動かなくなって検査入院して退院して在宅でHTMLコーダーやって失恋してまた体動かなくなって緊急入院して透析導入になって現在に至る、わけですが。

いやーつくづく、あの忙しかった時期に病院行っておけばよかったと思いますよ、ホントに。自業自得ですが。でもって医療費押し上げて申し訳ないですが、世間様に。

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おととしまで透析に通っていた病院は小さいながらも総合病院だったので、ちょっとの体調変化でもまめに検査を受けたりしていたのですが。

数年前、酷い過多月経に見舞われたんです。絶え間なく出血がある感じで、ひどい時期には過多月経用のナプキン(クリニクス、とかいうやつ)でも2時間もたない(透析は4時間あるので途中で離脱して交換してた)というほどで、それだけ出血すると貧血もひどくて、ヘマトクリットが20切ったりヘモグロビンが5.8まで下がったりとかいう状態で、輸血が必要になったりしてました。

当然婦人科にもかかっていたんですが、細胞診やっても骨盤内MRI撮っても鉄剤を処方してくれるだけで「様子を見ましょう」しか言わない。透析センターの先生にそれを言うと、その先生が「心配だし他の病院へ紹介状書きます」といってくれた。で、MRIと紹介状もって他の病院へ行ったら、MRIをひと目見てそこの先生の顔色変わりましたよ。「どうしてこんなになるまでほっといたの」って。いやほっといてませんから。何度も言ったのに鉄剤処方されるだけだったんですってば。そう言ったらあきれてました、その先生。

一泊入院で子宮内膜全掻爬やったら子宮体癌の診断が確定して、それから手術まではあっという間でしたね。癌自体は結構大きかったものの、幸いにも子宮の空洞内へ大きくなっていただけで内膜浸潤が2mm、転移も今のところ全くなく、という状態です。

あのとき「様子を見ましょう」に従わずに別の病院にかかって本当によかったな、と。

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今は何の因果か、会社の人事部で福利厚生の担当で健診関連業務とかもやってるわけですが、健診受けない人とか見ると、ハラハラしますね、人事じゃないもん。