ネットの文章における改行スタイルについて。

どこぞのブログで、「ネットに強くない人は段落の頭を字下げする」みたいなハナシがあったので、思い出しついでに書いておきます。

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パソコン通信時代、といっても私はほぼniftyしか知りませんが、でもってniftyでも一部のフォーラムしか知りませんが、そこでは、文章は矩形に書くのが普通でした。
具体的には、一行を全角35文字程度で改行していました。このやり方は、比較的長文が多くpostされるフォーラムでは一般的なものだったと思います。

これは、「一行が長すぎると端末によっては横スクロールしないと表示されない(場合によっては横スクロールができないために途中までしか表示されない)」のを避ける、という意味と、もうひとつは、紙媒体の文章が一般的に矩形になっていることで、その形式を読みなれている、という意味があったのだろう、と思います。

一方、同じniftyでも、今2chなどで行われているのと同じような改行スタイル、つまり、適当な文節の区切りで改行する、というのも、フォーラムによっては行われていました。

私が関係していたフォーラム(fjonとかfworkとかfbikeとかfshisoとかえーとあとどこがあったっけか)はほとんど矩形スタイルだったし、そこでは文節改行スタイルは「初心者っぽい」とか言われていたのですが、姉(ペットフォーラムとか乗馬フォーラムとかにいた)は文節改行スタイルでした。

で、その次に私はnetnewsというところに居場所を見つけたわけです。fj.*とかjapan.*とかね。で、そこでもだいたいは矩形スタイルで書いてましたね。ただ、ここでは矩形の人はいたけど、一方で文節改行の人もいて、特にどっちが多かった、ということはなかったような気がします。というかよく覚えてないですが(おい)。

どっちかというと堅い話が多かった(まあ元が学術ネットですから)fj.*に比べると、japan.*はコミュニケーションというか雑談主体で、そちらはかなり文節改行スタイルが多かったですね。というか、今の芸能人ブログみたいなやたら改行が多いとかそういうスタイルの人もちらほら見かけたような(そういうのが嫌でjapan.*から離れたような面がある)。私はどこでも、たいてい矩形スタイルでしたけどね。

さらにその後、2ちゃんねるあたりに時々書き込むようになったり、mixiで日記書いたりするようになったんですが、当初は2chでもmixiでも矩形スタイルやってましたが、そのうちじょじょに、文節改行スタイルで書くようになりました。
(ただし、小説連載をしてたときは矩形スタイルにしてました。なんか小説だと、そうなってないとダメっていう感じがする)
(最近またmixiでは矩形というか改行しないでブラウザに任せる感じになってますが)

ところで、1995年に自分のホームページを立ち上げた(ちなみに当時は女性が個人でホームページやってるのって非常に珍しかったので、競馬雑誌にまで紹介された。そう、当時は競馬のページなんかもあったんですよ)り、その後ブログをやったりしてますが、こちらでは一貫して矩形スタイル、というか、現在のはてなダイアリーと同じように、段落が変わるまでは改行しないで、スタイルシート任せ、という風にしています。冒頭のブログへのブクマでも書いたけど、自分でcss書いてたときはcssで段落頭のみ字下げとかやってたこともあるんですが。

それと別に、天声人語スタイルというか、本来なら段落が改まるので改行したいところで文字数に制限があるからできない、という場合に★とか●とか■とかを入れて段落換えを明示するというのもありましたね。niftyだとhomepartyとかで使われていたスタイル。これ、ツイッターで使えないだろうか、とか一瞬考えて、でもよく考えたら分ければいいだけだな。

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覚書的にだらだらと書いただけで特に考察とか、なんらかの結論とかを考えているわけではないのですが。

おそらく、特に2ちゃんねるで文節区切りでの改行が好まれ、矩形が好まれなかったのは、そのころからネットに携帯でアクセスする人が増えた、ということが関係あるのではないだろうかと。