また傾城の皇妃

正月にyoutubeで中文字幕版を最後まで見て、途中胸糞わるい場面(個人的に)が多々あるので、そこらへんはさくっと飛ばしてみて、やっとそこを通過したので昨日からまた見始めたのですが(ただし今日放送分で終わりです)。

前にも書いたとおり、どうにもこうにも主人公に感情移入できないのですが、それ以上に北漢の公主→蜀の妃となる連思がいやでいやで仕方がありません。

主人公のライバル的な立場の女性は、主人公の従姉(馥雅が姐姐と呼んでいるので年上設定なのだがどう見てもルビー・リンよりかなり若い)であるところの馬湘雲と、上述の劉連思の二人がいるわけです。

湘雲は北漢の皇太子である連城に一目ぼれし、うまいことやって皇太子妃→皇后となるものの、ただの一度も連城から愛されることもなく、記憶喪失のふりをしたり懸命にいい人になったり(その過程で脚に一生ものの傷を負ってしまう)してやっと振り向かせられたかと思ったらそこに憎き馥雅が現れてかっさらわれてしまう、なんとか馥雅を陥れて排除できたかと思ったのに、過って自分の放った矢で連城を死なせてしまい、最後は連城の亡骸を抱きながら自ら命を絶つわけですが。

これ、いやな女だとは思うものの、なんか正直あまり嫌いになれないんですよこのひと。たぶんだけど、宮廷の諍い女でいうところの華妃みたいな、そんな感じなんですね。(いややってることは相当酷いんですけどね。直接間接に何人か殺してるし)

一方の連思。北漢の男勝りの公主は、戦場で捕虜になった孟祈佑の誇り高さに最初は腹を立てていろいろと嫌がらせをするものの次第に心を奪われてしまうわけなのですが、ここらへんのいかにも絵に描いたようなツンデレそれ自体はともかくとして、その後がよろしくないんです、わたし的に。特に、祈佑を助けたい馥雅にもちかけた取引の内容が、いくらあたしが馥雅を好きでなくてもさすがにそりゃないわ、と思うようなことだったので、なんかこう、馥雅というより祈佑がかわいそう過ぎて。祈佑のことを好きなわりには、この人祈佑のことなんか何も考えてないでしょ。それに、好かれようという努力もまったくしていないし。

(まあ、ストーリー的には、この人が祈佑の子供を身ごもっていなければ祈佑が蜀へ帰ることもできなかったわけなのですが)

皇子生まれた後も、馥雅にみせつけるためだけに祈佑に薬盛って親子三人川の字で寝てる演出したりとか。なんかこのひとの行動には、生理的な嫌悪感がわいてくるんですよ。(なのでそこらへんのシーンの多いところはスルーしたわけです)

最後、連思は結構かわいそうなことになるわけなんですが、いっこも同情しないというか、さまあみろ的な感情しかわいてこない。

これ、たしか原作ではもっと違う展開があるらしいので、機会があったら読んでみようと思います(しかしたぶん翻訳は出ないと思うので自力で中国語を読まねば)

追記。

twitterで何度か書きましたが、なぜ連城が楚のクーデターに力を貸したのかについて私はずっと疑問だったのですが、とあるブログで、「父親を殺せば馥雅が自分を頼ってくれると考えたから」と書いてありまして。うーんそんなことかとは思ったけどそれらしい描写ってあったっけ?(あたしが見落としてるだけか)