山河令、看完了。ねたばれ注意

というわけで最後の2週はリアタイしたので翌日眠かった。

 

さすが豆瓣8点over、すごくおもしろかったです(ちなみに陳情令は7点代)。前にもちょっと書きましたが、私もともと张哲瀚という人が結構好きで、でも自分の見るようなドラマだとわりと雑魚な役が多くて、茅子俊のことを「ルックスも演技力もいいのに当たり役がない人」と評したことがありましたが、この人はある意味それ以上に役に恵まれてない感じの人だったと思うのです(一応、男1だった作品もいくつかはあるんですが)。

で、まさにこのドラマは当たり役というか、大ブレークすることを中国語では爆紅とかいうらしいんですが、ドラマのクオリティも高かったし、その中で主役二人のキャラクターがとにかくもうどうしようもなく魅力的で、少なくとも今年私が見たドラマの中では間違いなく最高の作品でした。

ただし最終回、おめえはダメだ。

いやダメってことはないんですよ。キャラクターが素晴らしかったのは最後まで続きました。最終回近くなってから急に情報量が増えてバタバタになるのは中華あるあるなのでそんなに気にはならなかったし。じゃあなんなのか、っていうと、オチの付け方です。

カップルの片割れが命を捨てないともう一方の片割れの命を救えないという状況で、片割れを救うために命を捨てた男を、救われた男が見つけて愕然とし、何年か後にその時のことはこう語り継がれてます、な普通のエンディングの後に、「もう一つの結末」として、カップルの両方が雪山の上で人を超えた何かとして仲良く遊んでいる感じの映像が流れたわけですが。ツイッターだと、命捨てたはずの男がその後元気になって片割れといつまでも仲良く暮らしました、だと解釈してるっぽい人が結構いて、それじゃあ語り継がれたものは一体どこにいったんだ?と思うとともに、これ多分「あんな結末じゃ許せない」と思う人のために創った「ありえたかもしれない結末」だったはずなのに、普通に続きだと思われちゃうのだとしたら、いっそそういうのなかったほうがいいんじゃないの、というのがまず1点め。

で、個人的にはこっちのほうが重要なんですが、これ、結末は原作から改変されているらしいんですが、その原作の結末は、どういう形にせよ二人とも生きている(余命短い片割れを救ったのはもう一方の片割れではなく医術に優れた旧友)のだそうです。そうなんだよね。これフィクションなんだから、二人ともが望む幸せを得られるようなエンディングはいくらでも可能なはずなんです。意図的にそうしないというのはもちろんアリっちゃアリですけど、そんなもの望む人はめったにいないだろうし。どうも、「話を終わらせたい」がために無理やり片割れの死を持ってきた感じで、でもってそれだと不満な人のためにもう一つの結末を作るくらいだったら、無理やり終わらせようとしないでちゃんと着地させればよかったんじゃないのかな、と思った。

いや面白かったんですよホントに。それだけに、あの終わり方は残念だなあと。

そして七爷の人が、今までみた全人類の中で一番、完璧に私の好きな顔でした。