风中奇缘の件おまけなど

風中奇縁について、ちょっとまだいろいろ考え込んでいるんですが。
(個人的にあれやこれや思うところあって九爺にのめりこみすぎている)

ラストシーン、衛無忌と小月が子連れで砂漠を能天気に旅している一方で、忠実な従者も歩く力も喪った九爺はひとり砂漠を放浪するわけなのですが。これがなんかちょっと「ただ面影だけを胸に」みたいな湿っぽい結末なのはなんか納得いかない気分だったんですよね。
で、ちょっと思ったんですが、舞姫の人(名前忘れた)が九爺のことを「大善人」と呼んでいた、ということと、ラストシーン近くでラクダに乗った九爺が難民キャンプみたいなものを見るシーンとを重ね合わせると、九爺には、自分にはまだなすべきことがある、自分を必要としている人がいる、という思いもまたあったのではないだろうかと。
そう考えるとあの結末には希望があるような気がします。後ろ向きに、思い出に生きるのではなくて。

ってここで唐突に轩辕剑之天之痕の話になるんですが、あれも胡歌さん演じる宇文拓というか剑痴のラストって砂漠ですよね。そして彼も、多くを喪い、でも希望というか未来を象徴するものを守って生きていくであろうことが予測される結末だったわけです。

こういうなんか乾いた空気感というか、醒めていて、甘くはない現実があって、でもどこかに希望がある終わり方って結構いいなあ、と。そういう場面に、胡歌さんの雰囲気ってとてもあっているなあ、と。