金玉良縁。

日本語の感覚だとなにやらすごい感じですが、中国語ではお金持ちとか徳があるとかそういうような意味らしいです、「金玉」。いわゆるラブ史劇、それもラブコメ。…なんですが、途中からかなり話が重くなり後半は拷問あり陰謀あり、です。まあ最終的にはハッピーエンドなので、つらいところ乗り切って最後まで見てよかったと思います。

金将軍家のお坊ちゃんで警察的な仕事をしている金元宝は、皇太后から賜った江家の娘との結婚に気乗りがしない。一方、江家の娘の江曉萱も、思う相手がいて結婚に気乗りがせず、直前に逃げ出してしまう。江湖の女侠玉麒麟は、養母のために金元宝に近づく機会をうかがっていて、逃げ出した江曉萱の身代わりとして金家に嫁入りする、というのが導入部。

でね、ウォレス・フォ演じる金元宝が、前半結構イヤなやつなんだわ。もちろん、警察的な仕事をしているくらいだから正義感は強いんだけれども、庶民の食べ物は口に合わないと吐き出すし、江曉萱(のふりをした玉麒麟)に対しても冷たい。

それがまあだんだんと仲良くなっていくのはお約束なんですが。途中で何度も何度も何度も危機があって、そのたび割と簡単に修復される。後半に入るまではだいたいそんな感じですね。

後半、金元宝の出生の秘密が明かされたりするあたりから、金元宝は自暴自棄になってホームレスに身を落とすのですが、その間に、金家の未亡人の甥の柳文昭が金家を乗っ取り、一気に窮地へ。ここらへん、かなり見るのつらかったです。

でまあ結局はなんだかんだでハッピーエンドになるんですが。

最後のほうで、二皇子(宮廷の泪で多鐸をやっていた人。出番少ないけどかっこいい)がクーデターを起こすのだけれど、事前に察知していた金元宝により阻止されます。ここでワンシーンだけ出てくる皇太子が、新三国で諸葛亮をやってた人なんだけど、衣装のせいか顔と体のバランスがものすごくおかしく見えます(笑うところじゃないんだけど)。

正義感は強いけどやな性格でしかも一人でなんでも抱え込もうとする金元宝と、親切で優しくて気配りできるけれど悪人である柳文昭、この二人の対比を楽しみながら見るのが正しいのでしょう。個人的には、もっとかっこいい人だったらよかったのにと思いましたが。

私個人の、これまで見た霍建华ランキングでは、金元宝は3位くらいですね(1位は冲哥で2位は歌哥)。