謀りの後宮 そのに

やっと少し話が読めてきました。というか、登場人物の色が見えてきた、というか。

唯一のイケメン枠であるイ・スンヒョンの李隆基ですが、この人とヒロインの姉のほうがたぶんこの後恋仲になるのだろうというのがミエミエです。で、この李隆基ですが、皇位継承を争う中ではこの親子が比較的マトモというか善人、という感じで話が進むようです。

なんですけどねえ、なんか魅力ないんですよこいつ。汚いヤツとか狡猾なヤツとか胡散臭いヤツとかの中で、一人だけマトモ、みたいに見えるけど、その分とてもつまらない。

最初のころなんだこいつ胡散臭いな、と思っていた張国公(兄弟で則天武后の愛人をやっている上に、美少年である自分の甥にも則天武后の相手をさせようとしている)が、そのうさんくささ、立場の不安定さ(そして女帝の愛人という、男として武でも智でもなく色で地位を得ていることに対する蔑み)とかそういうのから考えても、人として面白みがある感じ(ちなみに相手っていうのはもちろん話し相手とか茶飲み友達とかではなくてアレですよ)。兄弟の片割れはかつて則天武后の側近である才女・上官エンジ(漢字忘れた)と恋愛関係にあった(けれど皇帝の愛人になるために裏切ったらしい)のですが、皇帝の死後の身の安全のために上官エンジに接近する、という感じです。

でまあ、この美少年である甥の役をやってる人が、全然美少年に見えないのが個人的には大いに不満なのですが、それでも単に高慢で残忍なだけに見えた彼も、いろいろな心の傷を負っていたり、子供時代から世話をしてくれた宦官に対しての思いやりを示したりとかちょっとずつですが人間らしさを見せるようになってきました。

で、アニー・リウは相変わらずやる気なさそうなのですが、今週あたりからちょっとはやる気がでてきたみたいです。あらすじや予告動画によれば、皇位継承をめぐって、姉(つまり李隆基サイド)とは別の側につくことになって姉妹の仲が引き裂かれていく展開になるはずなのですが、それがどこサイドなのかがまだ見えない。

というわけで、結局まだ見てしまいそうです。