「後宮の涙」と「蘭陵王」

いやだからさこれ、同じ時期に放送したの絶対失敗だって。

えーとつまりですね、これ時代的に近接してて場所的には同じところが舞台なわけですよ。
後宮の涙のヒロインの相手役である皇太弟高湛→蘭陵王では物語前半時点での皇帝
後宮の涙で皇后が産んで陸貞に託した赤ん坊→蘭陵王ではダメ皇太子後皇帝になる高緯
であり、
後宮の涙で高湛を殺そうとする皇太后蘭陵王では雪舞の味方である皇太后
だったりするのはもうなんなんだか。

後宮の涙では、兄の高演が死んじゃったので仕方なく皇位継いだみたいな感じなのに、蘭陵王の中では、皇帝高湛のセリフとして、「兄を殺して皇位を奪った」とか出てくるし、後宮の涙の中では、「貞以外を娶らぬ」とか言っているのに、皇后(毎度おなじみダイ・チュンロンさん)もいて側室もたくさんいるみたいだし。

それぞれ別に作られたオハナシだから仕方ないというか(後宮の涙は、人名以外全部フィクションってくらい、全然史実にのっとってない話なので)そういうものだと思わなきゃいけないんでしょうけれど、それでもどうしても突っ込みたくなってくる。

後宮の涙」はなんというかそれでも、本当のひどい悪人が出てこない(婁氏は最後かなり悪辣になってたけど)お話で、そこらへんがおとぎ話的という感じなのですが、蘭陵王は、もうなんというか胸糞悪い系の悪人が出てくるので、見ていてしんどいのは断然こっちですね。ただし、脇役に魅力的な人が多いのもこっちなんですが。

(ちなみにウィキペディアの「蘭陵王(テレビドラマ)」では、この前みた時には高緯を「蘭陵王の兄」って書いてありましたが、長恭と延宗の父は高湛や高演の兄の高澄なので、高緯は従兄弟にあたるはずです、たぶん。誰か直したかしら)