大秦帝国之縦横

というわけで、全51集、見終わりました。

秦帝国シリーズの2作目であるらしいのですが、前作は未見です。で、この大秦帝国之縦横は、戦国時代の末期、のちに中国を統一して皇帝を名乗る始皇帝の、高祖父にあたる(んだっけ?)恵文王嬴駟を中心とした物語です。とにかく、国がいっぱい出てきて、でそのほとんどと闘ったり同盟を結んだりしながら、周に帰順する諸侯の一つにすぎなかった小国の秦が、大国となっていくというストーリーで、そこで力を発揮した縦横家張儀がもう一人の主人公です。

ストーリーのことはまあおいといて。このドラマでの個人的な収穫は、富大龍さんと、陳昊さんの二人ですね。主役である嬴駟を演じた富大龍さん、前にも書きましたが、決してイケメンではない、にも関わらずものすごく味というか魅力のある人です。なんというか狂気を感じさせる。そして、義渠の王 駭を演じた陳昊さん。この人は、どっちかというとイケメンくくりの人ですね。
(この二人は隋唐演義にも出ていて、主人公の敵側だったりします。で、严宽さん演じる主役がチートすぎて、この二人がとても魅力的に見えるのですがそのお話はまたの機会に譲るとして)

で、義渠の王子つまり義渠駭の息子 琰の役が、陳曉さん。ええと後宮の涙の高湛とか新笑傲江湖の林平之を演じた、中国85后4大イケメン俳優の一人ですね。ラブ史劇でない陳曉さん、衣装も地味できらびやかさはないのですが、やっぱり顔の造作の美しさは隠せないですね。結構悲劇的な役どころで、そして最終回にはおいしいところをかっさらっていきます(死ぬんですけど)。

あと、張儀役の喩恩泰さん、この方とてもキュートです。いや男の人にキュートというのもなんか違うような気もしますが、たぶん、見たら納得してもらえると思います。ほんと

と役者の話ばかりなのもナンなので、ストーリーにもちょっとだけ言及すると、なんというかまあ主役だから仕方ないのかもしれないけど、他の王が割とおろかというか、臣下の能力とか忠義とかを見誤っていることが多いのに比べ、嬴駟は人を使うのが異常にうまい聡明な王として描かれています。まあだからこそ秦が大国にのし上がっていったわけなんですが。で、その息子の嬴蕩は、結構ダメ王で自分の能力を見誤って命を落とし、その後を継いだ蕩の弟稷はその後秦をさらに強大な国にした有能な王だったようだけれど、このドラマではそこまでは描かれません(元服するところで終わる)。

というわけで、これのあと番組はすでに全編見てしまった「曹操」なんですけど、いやお願いなので、隋唐演義日本語字幕でやってくれませんかね。