サイトの運営にかかわるということ。

今、アンサイクロペディアの管理者とかやっているわけなんですが。

正確にいうと、管理者兼BC、というやつ。

管理者というのは、管理者でない人を投稿ブロックしたり、記事を削除したり保護したり、ということができる特殊権限です。一般的に言われる管理作業というのは、だいたいこれがあればできる。

BC(ビューロクラット)というのは、利用者に権限を付与したりはく奪したりすることができる特殊権限。つまり、この特殊権限を持っていると、他人を管理者にしたり他の管理者をクビにしたりすることができるわけです。とはいえ、実際に好き勝手にそれをできるわけではなくて(かつてはそのへんがゆるくて、好き勝手に権限付与したりしていた時期もあるみたいです)、アンサイ程度の規模になると、議論とか見習い制度とか信任投票とかあったりするわけで、権限付与はあくまでも官僚的に、みんなが決めたことに従って粛々とコマンドを実行する、という感じなのですが。(ちなみにもう一つ、BCには「利用者名を変更する」という特殊権限がありますが、まあそっちは本人の希望があったときとか、荒らし目的で酷い利用者名をつけた人のを変えるとか、そういう場合にしか行使しませんけど)

で、このほかに特殊権限としてはCU(チェックユーザー)というのがあります。これはおおざっぱにいうと(いわゆるサブ垢ではなく)複数アカウントを所持して複数人として振る舞っている(ソックパペット=靴下人形とか呼んだりします)利用者を見破るための特殊権限。要するに、利用者のIPとかいろんな情報をチェックできるわけです。この権限は個人情報に近い部分に触れることになるために、もちろんだけどアンサイのルールでは乱用禁止だし、知りえた情報のうち公開できるのは「どのアカウントとどのアカウントが同一らしいか/違うか」ということだけ。

実は私、かつてはこの権限も持っていた時期があります。短期間だけど。でも、返上しました。なんでか。いやなんですよ、他人を疑いながらサイトに参加するのは。

この権限をもつと、他の権限を持っている人がどういうときに権限を行使しているかわかるんですね。で、ルールでは乱用が禁止されているにもかかわらず、実にカジュアルに(と私には見えた)見慣れないアカウントをかたっぱしから権限行使している(ように私には見えた)人がいたりする。なんというか、この権限を行使して他人のIPとかを調べることがサイトに参加する意味になっているような感じ。CUの役割って「他人を監視すること」でしたっけ?そうだとしたら私にはできない。CUは問題が起きたときに解決手段の一つとして情報を提供するためにいるのであって、監視のために置かれているものではないはずです。

別に性善説を錦の御旗のごとく掲げるほどうぶではないし、現実問題として荒らしが出没しているのは確かだし。でもね、そんなにサイト利用者が信じられなくてそれを探るのが目的になっちゃったら、そのサイトにアクセスする意味はあなたにとって何なんですか?って言いたいわけですよ。

というようなこと、忘れないうちに書いておこうと思ったわけです。