民主党のやりたいことがわからない。

http://www.asahi.com/politics/update/0919/TKY200909180379.html
asahi.com朝日新聞社):民主、議員立法を原則禁止 全国会議員に通知 - 政治


官邸主導というのは、「与党」と「官邸」が二重権力みたいになってしまうことを避けるというか、党内の実力者だの影の総理みたいなのの影響力を排除して内閣が主導で政治をする、という意味だというのはわかる。でもって、おそらくは「小沢の傀儡政権」であるとかそういう声を封じるために、政策立案を官邸に一本化する、ということにしたのだろうけど。

だったら小沢一郎を幹事長にしないで閣僚にするという選択肢の方がよほど有効だったんじゃないだろうか。

そもそも国会って立法府なはずで、メインのお仕事は法律作ることと予算を決めること。本来すべての法律は議員から発案されるべきものであって(たとえその具体的な内容の策定は官僚がやるにしても)、官邸が「こういう法律をつくりますよ」ってやって、それで国会が「賛成です」とか「反対です」とかやるんじゃ、それは官邸が立法府になっちゃってるってことじゃないですか。

それに疑問を感じないのだろうか。

これでは、大臣とか政務官とかにならない民主党議員は、ほとんど「多数決要員」にしかならないわけで。まあ今までの自民党政治も大多数の議員は単なる数としてカウントされるだけの人だったわけだけど、それと何ら変わりない。

新人議員のみなさんは、そんなことがやりたくて議員になったわけじゃないだろうに。

記者クラブの件では「まだ様子みよう」と思っていたけれど、ちょっとこれはあまりにひどすぎるので今のうちに書いておこう。