仙剣奇侠傳三

というわけで、大陸経済版DVDを買って1枚目だけみてしばらく放置していた仙剣奇侠傳三を、先々週と先週末で見終わりました。

お話としては、杨幂の唐雪見と胡歌の景天が主人公の、武侠というよりは冒険活劇的な(元が中国版ドラクエみたいなゲームなわけで)ドラマなのですが、この景天と雪見のキャラクターが最後までお銚子ものでやかましい。あんまり感情移入できるタイプの主人公ではなかったんですが、まあそれなりに悪くはなかったです。基本的にこういう軽いキャラは好きです。杨幂は例によってちまちまとかわいい(こうして考えると、むしろ「美人心計」みたいな方が杨幂的には珍しいのかもしれない)。

で、景天を助ける蜀山の大師兄・徐長卿が霍建華、彼を前々世から追い続けている女か族?の女が唐嫣(金玉良縁と同じ組み合わせ)。こっちはまた主人公カップルとは全然違って前々世からの因縁ですからものすごく重い話で、最初のうちただ真面目で有能なだけであまり魅力的でなかった長卿が、途中からとても複雑になってくるんですね。ダークサイドに堕ちかかったり(そのせいで超強力なラスボスが世に放たれてしまったりする)、その責任を取って自ら命を投げ出そうとしたりとか。

でまあ、後半というか全37集のうち33集あたりから急に話がずどーんと重くなって、景天は人類の未来を背負ってラスボスと戦うことになるのですが(ここらへんで何人か主要キャストが死ぬ)、最終的にはまあ景天が勝利して人類は救われるわけですね(結末が重要なドラマじゃないと思うのでおおっぴらにネタバレしますが)。

上海唐人電影ですから、当然劉詩詩も出てきますが、正直この詩詩は、うーん。吹き替えの声もヘンだったし、やたら哥哥哥哥言ってるばっかりの感じなんですが(最後にはちゃんと「ああこういう役割だったのね」と思う場面はあるものの)。

あと、途中のエピソードで袁弘さんとかも登場しますが、貴公子(というかお金持ちのおぼっちゃん)な袁弘さんが意外とかっこよかった。辮髪じゃなくても暑苦しくならないじゃん。(最近「天涯織女」を頭から見てるのだけど、林将軍があんなに暑苦しいのはヒゲのせいなのか?)

それからそれから、個人的にはですね、魔界の人がかっこよかったです。