重松清「疾走」を読んだ。

久しぶりにブログを書いてみる。

重松清の「疾走」を読んだ。
最近は小説読むのってホッテントリとかに上がってる2ちゃんねるまとめサイトの「〜〜な小説」みたいなのからチョイスすることが多くて、この前は「慟哭」(貫井徳郎)とか「殺戮にいたる病」(我孫子 武丸)とか読んだわけなんですが、慟哭はかなりワタシ的には面白かった(叙述トリック自体は途中で気がついたけど)のに比べて、殺戮にいたる病はエログロ描写がちょっと(まあそれがテーマだから仕方ないとはいえ)うんざりって感じでした。

で、「疾走」。

「救いのない小説」みたいスレでケッチャムとかと並べて紹介されていたので、どんなもんかなあ、と思って読み始めてみたのですが。

いやこれは途中で止められないですね。結局文庫本2冊を一晩で読んでしまいました。ストーリーも文体も、タイトル通りの疾走感があって、そして読後感もなんというか悪くないです。

主人公の置かれている状況は確かに救いがないし、そして救われないままで終わってしまうのだけど、それでもエンディングにはひまわりの花が陽を浴びているような読後感がありました。

…蛇足。会社のクラブ活動で読書クラブみたいなのやってるんですが、それで借りている本、「永遠の0」とか「ブレイブストーリー」とか、どうしても読み終われない。