红娘子

というわけで、红娘子全47話が終わりました。最後に「第一部完」とか、第二部第三部に期待、みたいな文字が出ていたので、もしかしたら続きがあるのかもしれません。

えーとあらすじを書くと、まだ中国共産党が「赤賊」と言われていた時代の話です。山に囲まれた地方都市玉屏が舞台。

500年続く老舗薬舗のお坊ちゃん、梅賢祖は、妓女の牡丹にいれあげて、というか相思相愛なのだけれど、親は当然その仲を許さないでいると、軍の馬司令が彼女を請け出して嫁にしてしまう。それを横取りするために、山賊に頼んで嫁入りの輿を山道で拉致してもらおうとした賢祖。
一方、共産党の見習い活動家王小紅は、使命をうけて身分を隠し玉屏へ向かうのだが、途中山賊を避けるために花嫁の輿を装っていた。(普通は山賊は花嫁の輿は襲わない)
で、牡丹の輿とまちがって小紅の乗った輿が襲われる。
山賊がさらってきた女性と山賊のアジトで結婚式を挙げようとする賢祖は、人違いに気が付く。その間に牡丹の乗った輿は無事馬司令の元へお嫁入り。
王小紅は頭がきれ弁もたつ女性で、すったもんだの末山賊の頭黒木鮫と兄妹の契りを結ぶ。

というのが導入部で、で、小紅の父親が実は賢祖の親の薬舗で番頭だったり、梅家の第二夫人が実は小紅の母親だったり、牡丹は馬司令の子を身ごもったり、黒木鮫とは別の山賊に賢祖が誘拐されたり、ペストが流行したり、賢祖が県長に就任したり、いろいろあって、最後馬司令は追い詰められて自殺、小紅は共産党の根拠地が移動するのに従って玉屏を離れ、賢祖はベスト撲滅のために傾いた梅家薬舗を立て直すために玉屏に残る、という感じなんですが。

いやこれ面白かったわ。たしかにこれ続き見たいわ。小紅と賢祖がちゃんと結ばれるところとか見たいし。

前にも書きましたが、梅賢祖役の陽志剛(で字はあってるのか)、はっきりいって全然イケメンじゃないし、背も高くないし、役柄も、金持ちの坊ちゃんで仕事もせずに水滸伝かぶれで山賊にあこがれている、というしょーもない男なのですが、話が進むにつれてどんどんかっこよく見えてくるんですよ。最初のうちは男気といっても口ばっかりなんですが、小紅が党と革命のために、とともに病で苦しむ人のためにいろいろな努力をしていることに感化されて、だんだんいい男になってくる。

処刑される小紅を助けるための口からでまかせだったはずの結婚が、途中からは牡丹よりも小紅を大事に思うようになり、けれどそんな賢祖を本気で思うようになった小紅が夫婦の契りをかわそうと山賊になった賢祖のもとを訪れた時には、自分は小紅にはふさわしくないからと、わざと嫌われることをいって小紅を追い返す、とか、ペストが流行った時には先祖伝来の土地を売って治療に必要なものを住民に無償で提供したり、とうとう小紅が赤賊であることが隠し切れなくなったときは、彼女を逃がすために自分が馬司令に処刑されようとしたり、とか。

多分、共産党っていうだけで拒否反応示す人もいるだろうけれど、でもこれはほんとにおもしろかったです。おすすめ。

(といっても、どこで見られるかわかりませんが)