王妃王昭君

で、去年のうちに王妃王昭君のDVDを借りてきてみました。杨幂さん主演ドラマ、かつ前漢ということで、楽しみにしていたのですが。

うーん。中国四大美女であるところの王昭君に杨幂というのは適役なのかもしれませんが、物語の展開があまりにあんまりなのでこれはちょっと他人にはおすすめしません。

全31話なのだけど、11話まではほとんど、田舎の少女である王嬙が幼馴染と結婚するしないというところに県のえらい人が割り込んできてどうの、という話だし、そのあと後宮入りしたものの美人すぎて嫌がらせにあい皇帝のお目見えすることもなく20何話かまで進み、匈奴との和睦のために匈奴に嫁入りが決まって、さて匈奴の国までの道中でいろんなことがあってやっと匈奴の国までついたのが26話。

やたらテンポが遅いというかペース配分をミスっている(76話ある「宮廷の諍い女」では甄嬛が後宮入りするのは第3話ですよ)し、後宮入りを決意するのもあまりに唐突というかかなり浅い考えで決断しちゃったように見えるしそのほか全般、あまり物事を深く考えない人のように思えるのに、出会う人出会う人みんな主人公の美しさのみならず善良で聡明であることに心惹かれ、最後には敵まで味方になって、対立していた匈奴の二つの集団が彼女のおかげでひとつにまとまっちゃったりする。

いやそれ、おかしいだろと。

それに、これがわたし的には致命的だったのだけど、イケメン率低すぎ。しいて言えば
王盾(王将軍)の人と、呼韓邪単于の息子のひとりはイケメンといえなくもありませんが。

まあこれは、杨幂さんのプロモーションビデオだと思ってみるのが一番無難だと思います。彼女だけは、村娘の恰好でも、後宮入りした後も、匈奴に嫁入りするために公主扱いとなってからも、匈奴単于の嫁になってからも、全部とてもきれいですから。