ネガティブキャンペーン

閉そく状況にある時、人はその先が地獄である可能性があったとしても変化を求めてしまう、というのが、かつてオウム事件のころに言われていた言葉だった。

もひとつ。人間は「悪い状況から逃れられるかもしれない」時のほうが「良い状況を得られるかもしれない」時よりも一か八かの賭けに出やすい、のだそうだ。

※確か心理学の実験かなにかだったんだと思うけど、「今持っている10万が1/10の確率で100万になるが9/10でゼロ円になる」賭けの場合は挑戦しない人が多いが、「今決まっている懲役10年が、1/50の確率で即時釈放になるが49/50で無期懲役になる」賭けだと挑戦する人が結構増える、という話。正確な数字は忘れたけど。

いや、今回の民主党の雪崩的勝利をそういうことだとは思ってないんだけど。

で、さて。結果が出てしまった今になって、あちこちで「自分があれだけネガティブキャンペーンをやったのに、民主党なんかに政権とられやがって、この情報弱者めが」とクダをまく系の書き込みをネットのあちこちで見かける。

いやーそう言ってる本人はさぞかし情報強者(笑)なんでしょうね。

目からウロコが落ちたつもりで別のウロコを貼りつけたまんまであることに気がついていない人は、どうするんだろうなぁ。