女たちの孫子英雄伝

原題が「英雄」で、しかも孫武ほとんど出てこないのにまた随分と思い切った(褒めてない)邦題をつけたものだと思います。春秋戦国というか、呉越同舟とか臥薪嘗胆とか死者に鞭打つとかの故事成語でおなじみのあの時代の話なので、もっとなんか邦題のつけようがあったのではなかろうかと。

ちなみにこの時代のドラマは、孫子兵法(原題「兵聖」)と燃ゆる呉越(原題「越王勾践」)を視聴済。そのほかに勾践を陈道明がやってる「臥薪嘗胆」をちょっとだけ(本当にちょっとだけ)見たことがあります。

「女たちの」なんてタイトルだからたぶん西施が主人公なんじゃないだろうかと思うんですけど、2話まで見た限りではとりあえずヒロインは西施みたいです。演じる颖儿は、美人なんだけど、かわいいんだけど、なんだろう西施のイメージじゃないんですよ。どちらかというと丸顔で健康的な感じで、個人的に勝手に西施ってもっと細面なんじゃないかとイメージしてるので、いまいち納得できない。

でもって、范蠡も、なんか妙にワイルド系というか、こっちも健康的すぎる。范蠡って自刎部隊とか作っちゃうような「頭のいいマジキチ」なんだけど、そういう感じとはかけ離れている。というか単に好みじゃない。
(好みでいうと、霊姑浮役の人があえていえばタイプ、越側では)

一方の呉ですが、なんか伯嚭が今のところ割と普通の人な感じ、なのはまあどうでもよくて、で、伍子胥もどの人がそれなのかまだ分かってないけどそれもそのうちわかるだろうからいいとして、夫差。鄭嘉穎がまた妙に爽やかというか、あのギラついた八阿哥の面影が皆無というか、殺生を嫌い肉より果物を食べるというような役。まあ似合ってないことはないですね。というか、これ若㬢よりもあとに作られた筈なのに、なんか若返っているように見えませんか(それとも辮髪が老けて見えるだけなのか)。

まあ2話くらいじゃまだストーリーが全然始まってないっていうのは中国ドラマにはよくあることで(とはいえ自刎部隊が出てきて闔閭が死んで夫差が王位を継いだということろまでは進んでいる)、ツイッターではすでに脱落した人がずいぶん多いようですが、とりあえず頑張って見進めてみようと思います。