めぐりあわせの問題。

浅田真央は今年、すごくつらそうにスケート滑っているように見える。

今年のプログラムの選曲がおかしいんじゃないか、というのは多分他の人も思っていることだと思うし(そして、なぜ荒川静香トリノの直前にタラソワコーチから離れたのか、がなんとなくすごく納得できてしまう)、それよりもなによりも、スケートを楽しめていないように見えて仕方ないのだ。

今年のグランプリファイナルにはおそらく浅田真央は出場できないだろうし、となるとオリンピックの出場自体も実は結構難しくなってくる。まあ仮に出場できたとしても、今年の状態でキム・ヨナに勝つのは相手のミス(それも結構大きな)がない限り不可能に近いだろうと思う。少なくとも今の状態では。

(もし浅田真央に勝ち目があるとすれば、この時期にタラソワから離れて別のしかるべきコーチについて、プログラムも一から見直しをすべき。グランプリファイナルの可能性が消えた今ならその決断も下しやすいと思うのだけど、どうだろう)

で。うってかわって今年は明るい表情の安藤美姫。いや実はまだロシア杯の結果だっけ知っていてフリーの演技は見ていないのですが、ショート見た限りでは、かなり動きはよくなってるというか、なによりも本人が楽しそうに滑っている感じ。直前に差し替えたという曲も彼女の雰囲気に合っていたし、ルッツ+ループのコンビネーションこそちょっと危うかったものの、あれが決まってくれば(でもってもともとそれほど成功率は低くなかった)かなりの高得点(基礎点で見てもキム・ヨナのルッツ+トゥループより上)が見込めるわけだし。今年は飛ぶ飛ぶ詐欺とかしなくても、十分いけるんじゃないだろうか。

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あのミシェル・クワンもオリンピックでは金メダルを取れていない。浅田真央がもしオリンピックで金が取れなかったとしても彼女が世界女王だったという事実に変わることはない。オリンピックの年にピークではなかったというだけのことだ。次もあるんだし、ここで折れないでほしいと思う。