ホホキョウシン、を読んでいる

步步惊心ですね。(惊は驚の簡体字

なんだろうまだ秀女選びのところまでもたどりついてないのだけど、すごくイライラしながら読んでいるのです。歴史を知っている25歳がいきなり13歳として過去に放り込まれたらこういう神の視点みたいなところからモノゴトを見てしまうのはある程度仕方ないにしても、タイトルとは裏腹に、ずいぶんとエラそうに生きてませんかこのヒロイン。一人称の小説っていかに感情移入させるかが肝だと思うんだけど、それをハナから放棄してるの?的な感じ。

(それにしても、前世とかタイムスリップとか、ただの民間人じゃなくてそこそこ位のある人にばかりなるのはなぜなんだろう(実はあたしが若㬢より宮1が好きなのはそこらへん))

なんだろう、訳が悪いとかではないと思うんですよね多分、文体の問題じゃなく、多分この原作小説って実際こんなもんだと思うんですよ。多分だけどそれをドラマ化した人が、味付けというか肉付けを間違わなかったおかげというか、ドラマだと完全な一人称にはならないもう少し俯瞰というか三人称的になるおかげが大きいんじゃないのかなあ。

(ちなみに前にも書いたけど、桐華さんの小説の登場人物は割と人間的に浅い描写が多いと思う)